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あの子の日記

読むこと書くこと喋ることが好きなあの子のブログ。読んだ本の感想と日常をTwitter気分で書き留めていくスタイル。

『本をめぐる物語』感想

本の感想

ハロウハロウ!今回は本の感想をざっくりまとめます。かなり雑な表現をしています。気に障ったらすみません。

 

『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』

 

本全体に関して

本好きの中・高生向けという印象。 ライトノベルではないだろうけど、かなりライトな文体。大衆文学寄りのラノベ携帯小説の香りをつけた感じ。展開が読めるものばかりで飽き飽きしてしまった。「新刊小説の滅亡」を読むために買ったし、それはまぁよかったんだけど、最初のとっかかりのシーンが深夜ドラマっぽくて残念。全体的にチープ。たぶん、そんなに読書してなくても、ドラマや映画を見る機会が多い人ならあっさり読める展開。私にとっては歯ごたえ・読みごたえのない本でした。全体的に、スクールカーストにとらわれる学生を主人公にし過ぎでは?

ランク付け(よかった/そこそこよかった/ハマらなかった)

※順不同

よかった

「壊れた妹のためのトリック」は、主人公がその子自身の思うことをきちんと言えたからよかった。ストーリー展開はよくあるパターンで、ひねりがなかった。でも、今後の人生の教訓になるなって思える部分があったから、わたしにとっては「よかった」作品です。だって、ああいう男性には気を付けたほうが良いに決まってる。境遇ではなく、男女の関係をさくさく進めたがる男性ね。 

「新刊小説の滅亡」は漫画でやった方がよっぽどよかったと思う。それじゃダメなんだろうけど。テーマ的に。あくまでも新刊小説が滅亡するだけで、新書は生き残る、ってのはおもしろかった。

「あかがね色の本」は共感できすぎてつらい(追記参照のこと)。

そこそこよかった

「青と赤の物語」は、かなりベタなストーリー。レイ・ブラッドベリの『華氏451度』とか、SOL!の蒼き賞の本にあった作品とか。どこかで見たような設定。それらを超えなかった。

「ワールズエンド×ブックエンド」は、人工知能の話。タイムリーな気もする。おもしろかった。でも話の展開に少し追いつけなかったかな。

ハマらなかった

「真夜中の図書館」は御都合主義って感じ。あー、はいはい

「ナオコ写本」は開始数行でオチが読めた。あるある、こういうの。

「ゴールデンアスク」は、なんか…男子が退屈そうにしてる設定の物語って飽きるほど読んでるから胸焼け。またかよ。

 

「あかがね色の本」について

 299ページの終わりに書かれてるできごと、そこからの展開が生々しくてつらい。私が主人公の翠ちゃんの立場でもりっちゃんを拒絶し、嫌悪してしまうだろうなぁ。

 

信じてほしい。声にならない声が聞こえた気がしました。けれど、私たちが何を信じていても、何を言っても、二人でいるかぎり、私たちの関係は汚いものにされてしまう。そんな風に見られるのは耐えられませんでした。 (305ページ)

でもそれはりっちゃんが悪いわけじゃない。

あの時、私はほんとうのことを信じきれなかったのです。そして、りっちゃんを拒絶しました。その事実を認めるよりは、もともと私たちの関係なんてなかったのだと思う方がはるかにましでした。私は臆病で馬鹿な女の子でした。そんな子は騙されて当然なのだと思いました。 (307ページ)

蛙化現象*1とは違うんだよね。これは。男女の友情関係、ほんの少し「いいな」と思いあっているような関係、それを性的なまなざしで解釈されたらキツい。そんなことない、と強く振り切れるほど、強くない。翠ちゃんも私も。そういう「からかい」は、ときに、人の縁をなかったものにしてしまう。
ところでこの作品、男子が読んだらどんな風に思うんだろう?まぁ性別に限らず、十人十色の読み方をするものだとは思うんだけど、りっちゃん側の人にはどう映るのかな。

ちなみにあかがね色の本は、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を指しています(恥ずかしながら未読)。わたしはエンデの『モモ』が好き。上であれほど糞味噌に言ってるけど、もしかしたら私はこの作品を読むために『本をめぐる物語』を手にしたのかもしれない。

 

まぁ、気楽にいこうぜ。

 

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